絵も文章もエリック・ピュイバレ、船長と船の美しいお話。
| 2024年12月30日 20:30 | 吉村正臣 |
エリック・ピュイバレ (フランス)
LES FABULEUX NAVIRES DU CAPITAINE SQUID
スクイッド船長のすばらしい船
フランス語:翻訳付
出版社: Margot
パリ出身のイラストレーター、エリック・ピュイバレ(1976年生まれ)。パリ国立高等装飾美術学校でイラストレーションを学びました。1999年ボローニャ国際絵本原画展に入選。フランスの有名出版社から絵本を出版し、子どもからおとなまで多くの読者を獲得しています。日本では2004年「月と少年」が出版されました。柔らかい色調で描かれるイラストが、幻想的で夢のような世界を創りあげています。
文章も、エリック・ピュイバレです。
物語は、人生の終わりに達した老船長が乗組員を集め、彼が知っているすべての船と船長を通して、自分の人生を語ります。ギガンティック号とそのロシア人船長、船長のマクナゲットとイカ釣りに行くビッグアップル号、シロイルカに引かれたマルソワン・ツインツイン号…、それぞれの船長は口をそろえて、「私の船は素晴らしいが、その何千倍も美しい船を夢見ており、それが存在することを知っています。」と話します。
美しいイラストです。緻密な素晴らしい色彩。魅力的で独特なフォルムの船長達。船は超豪華、また突然、小舟に。大きな絵はピュイバレの、濁りのないグラデーション、奇想天外な発想。詩的でしかもユーモアも込められています。読者を広大な海と、人々の優しさ、そして夢へと優しく連れて行きます。魅惑的なアルバム!予想外の展開で、旅行と空想を呼び起こす良い読み物です。
≪翻訳の一部≫
海は穏やかだ。
豪華船カラマー号は穏やかに揺れている。
雲はほとんどなく、星が控えめに 姿を見せる。
年老いたスクイッド船長のキャビンにクルー全員が集まっている。
彼は横になっている。嵐にもまれた大きなヒゲに、空に向けられたパイプから灰が落ちる。
突然、彼は部下を見回しながらこう叫んだ!
甲板員!水夫!コック!航海士!中尉!わが友よ、海の兄弟たちよ…。
これで私の航海は終わりだ。
おお・・・私の船、帆船、貨物船、3胴船…
見えたぞ!私の愛する手こぎのぼろ舟、私の素晴らしい船たちよ!
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