哲学をやさしいキャラクターで!ジャック・デプレ3部作シリーズ(その3)
| 2020年08月02日 20:35 | 吉村正臣 |
Jacques Després ジャック・デプレ(フランス)
Le sens de la vie
生きること (3部作 その3)
言語 フランス語
出版社: Nathan
ジャック・デプレ(1966年生まれ)は、パリに近いオー=ド=セーヌ県出身のイラストレーターです。宝石商の家系に生まれ、彼もその道に進むはずでした。オルレアンの高等美術デザイン学校でビジュアルアートを学んだのち、当時黎明期のデジタルアートの世界に入ります。3Dを得意とし、アニメーションやキャラクター制作の分野で活躍しています。この絵本は、フランス・テレビション賞、パリ(モントルイユ)絵本市賞などを受賞した話題作。パリ(モントルイユ)絵本市では、絵本に登場するキャラクターが出版社のブースを飾りました。
はじめて哲学にふれる青少年向けの絵本です。生きることにどんな意味や価値があるのか。幸せになるため、お金もうけ、夢の実現のため…あなたにとって生きることは何?と問いかけます。ジャック・デプレが創作したキャラクターが、さまざまなシーンに登場し、心をなごませてくれます。キャラクター人形が発売されるほど、人気となりました。
著者はオスカー・ブルニフィエ。哲学博士、教育者。おとなのための哲学教室と子どものための実践哲学を広めるため数々の国で活動。これまで多くの言語に翻訳されている子ども向けの著作があります。
かわいい坊やのキャラクターが、生活の中、想像の中のさまざまな場面に登場して、楽しい仕草を見せてくれます。子供の体型ですから大きな顔、その目、鼻の描き方はほぼ一定なのに、動作や洋服で、行動や心の動きを表現しています。一体のキャラクターから、動作、表情を変えて多くの子供が作られ、それぞれ個性を持って活動させています。子供をよく観察し自然な動きを作り出しています。カメラワークや色彩、影の入り方もみごとです。制作技術ばかりか、各シーンの物語性をキャラクターで表現させたことに、賞賛を送りたい。
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