町を巡るセールスマン、しあわせを売ります
| 2022年11月02日 22:00 | 吉村正臣 |
Marco Somà マルコ・ソマ (イタリア)
Le Marchand de Bonheur
しあわせを売る男
フランス語 翻訳付
出版社:SARBACANE
マルコ・ソマ(1983年生まれ)は、イタリア北部クネオ出身のイラストレーター。地元クネオの美術アカデミーとマルケ州マチェラータのArs in Fabulaイラストレーション学院マスターコースで学びます。
卒業後はイラストレーターとして活動を開始。母校の講師もつとめています。’11年ボローニャ国際絵本原画展に初入選。その後’13年、’14年、’16年にも入選。’13年ブラチスラバ世界絵本原画展に。’17年ニューヨークのソサエティ・オブ・イラストレーターズで作品展を開催。同年アラブ首長国連邦シャールジャ国際絵本展、’19年にはアンデルセン最優秀イラストレーター賞2019を受賞。イタリアのみならず、米国やフランスにもエージェントがおり、世界的にも注目されています。
物語は、小型トラックで町々を巡り、日常品を売り歩くセールスマンが、ある町にやってきました。ある婦人は、夕食に集まる友のために大きな壺を買います。ある人は、プレゼントのために、様々なお客さんに買ってもらいますが、値切る人や、頑固に買わないという人もいました。
絵はち密に鉛筆の線描きで仕上げ、それに水彩絵の具で色を付けて、ていねいに描いています。
登場人物は、鳥たちが擬人化されています。名前は、ハト、コマドリ・・・というようにすべて鳥の種類です。鳥たちは洋服、動作が、まったく人間と同じように表現され、一方、背景となる木々や葉が、たいへんリアルに描かれています。
この擬人化、そしてリアルさ、さらには全体の褐色系の色調が、クラシックな絵本の世界に導いてくれます。
<翻訳の一部> 翻訳:泉 りき
遠くから鐘の音が聞こえてきます。ディリング! ディリング! しあわせを売るピジョン(鳩)さんが小さな車でやって来ました。
どういうこと?しあわせを売っているの?はい、もちろん。小さい壺入、大きい壺入、ご家族用サイズも、その他いろいろありますよ。
ご購入いただきました。取寄せいたします。
取寄せは:https://illust-euro.ocnk.net/product/520