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イラスト満載、現在のパリをテーマに描いた127名の作品集

| 2016年06月27日 09:34 | 吉村正臣 |

The Parisianer
– LES COUVERTURES D’UN MAGAZINE IMAGINAIRE –

ザ・パリジャン
– 架空雑誌の表紙イラスト作品集 –

paris表紙お茶

出版社:18/10

この本は、一種の「図録」といってもいいのかも知れません。イラスト満載で、現在のパリをテーマに描かれた127名の作品集は、めずらしいでしょう。

The Parisianerは、アメリカの有名な文芸誌<The New Yorker>(ニューヨーカー)へのオマージュをこめて企画されました。
The New Yorkerの名物のひとつに「美しくウイットに富んだ表紙」があります。毎号、有名なイラストレーターやアーティストが絵を提供。フランスはじめヨーロッパの作家も描いています。

2013年、パリの出版社「18/10」は、パリ発の架空の文芸誌<The Parisianer>を想定。雑誌ニューヨーカーのように、有名イラストレーターに表紙のための作品を依頼。テーマは<パリ>。パリの光景を約50人の作家が描きました。愛があり、批判があり、音楽があり、破壊があり、皮肉があり、さまざまなパリが表現されました。
作品に、架空の雑誌<The Parisianer>のロゴを入れ、本物の表紙風に完成。パリ市役所の展示ホールなどで作品展が開催されました。同時に作品集<The Parisianer>初版を発売。たいへんな話題となります。2014年、新たな作家が加わり、127名が出展した展覧会を開催。今回ご紹介する、新たな作品集が出版されました。

いろんなタイプの作風が見られます。ドローイングあり、線描きの絵があり、PC使用もあり。また、テーマ『パリ』のとらえ方もさまざまです。風景としてとらえた人、日常の生活を描いた人など、まさに127の視線があります。人種のるつぼでしょうし、表現の自由がなにより求められる国だからでしょうか、多様な作品群になっています。
イラスト・ユーロでご紹介してきた、イラストレーターたちも多数参加しています。

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