色がとてもキレイ、すごく現代的、本物を見てほしい
| 2014年08月23日 10:14 | 吉村正臣 |
Květa Pacovskà(チェコ)
クヴィエタ・パツォウスカ
「LA PETITTE FILLE AUX ALLUMETTES」
マッチ売りの少女
もうこれは現代アートです。今までたくさん見てきましたが、最も斬新でオシャレです。でも、わかってもらえるかな…、それほど飛んでます。大昔、色彩はモノをモノらしく忠実に伝えるために、モノの色に従属していました。が、18,19世紀と経るにつれ、色彩が自立して、そのもの美しさを主張してきました。まさに、この絵、ただただ、色彩がキレイ。アンデルセンの「マッチ売りの少女」が語られています。が、物語を絵が直接的に解説していないのですが、すごくいいなあ…と思ってしまうのです。もう、芸術です、抽象画なのです。
従来ながらの絵本の概念を持っていては、感動できないでしょう。物語ばかりを深く追わずに、ただただ、絵のキレイさを見てほしい、タブローとして。
この作家は、1928年、プラハ生まれ。大ベテランで、アンデルセン大賞の他、数々の賞を受賞しています。また、彼女の他の作品を見ますと、赤の色がよく使われ、その配色のよさが、際だちます。
以下に見ていただく、絵は、光る銀色が使われていますが、再現できません。ぜひ、実物を見てください。
すみません、売り切れました。