マンガを超えて、すばらしい作品となった。新しい視点を持つイラスト
| 2018年06月21日 11:00 | 吉村正臣 |
Fräneck フラネック(ノルウエー)
1983年ノルウエー生まれ、フランスのトールズで活動しているイラストレーターです。誰もがよく知る絵本の挿画と、ルールを無視したアンダーグラウンドの狭間を描いています。平穏な世界をいきなり物騒なものに変えるのが作品の特長です。建築を学んだ人らしく、不可解な建築物が作品に登場。いきいきとした色使いと激しさの中にユーモアを感じさせる作風は、装飾に取り入れられることもあります。2012年作品集”Les maisons”を出版しました。
作品を見てみましょう。マンガチックな画風ですが、とても独創的です。そして「絵」として、構成といい主体の作り方といい、アカデミックなところが根底にあります・・・よく描けて、うまいですね。
まず、描かれる事物が奇想天外、眼球が巨大になったり、体がゆがんだり、建物自由に変造されたり・・・
楽しい絵のためにすべてが再構成されています・・・オモシロイ!! そして色が爽やか、きれいです。
この絵は、カフェやバーの壁画に使われていますが、なかなかおしゃれで今的なインテリアとなっています。また公園に設置され、人々を楽しませています。
このような作品も、ぜひ、イラストとして受け入れていきたいものです。
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