PCのグラフィックソフトで描いで、たいへん個性的な今的作品
| 2018年05月13日 00:33 | 吉村正臣 |
Ghislain Garlin ジスラン・ガルラン(フランス)
1982年生まれ。パリ在住のイラストレーターです。幼少期をフランス南部で過ごし、その後フランス北部・ヴァレンシエンヌにあるアニメーション映画学校Supinfocomを2004年に卒業。モーショングラフィックス(静止画のグラフィックデザインに動きや音を加えた表現)の制作者として、ビデオクリップや広告分野で活動しています。Photoshop, Illustratorなどのグラフィックソフトを駆使し、詩的でありながらどこか荒々しさを秘めたビジュアルを制作。デジタル技術を磨く一方、紙に墨で描く手法にも挑戦しています。
今まで絵本や広告に描かれるイラストレーションとは、全く異なった分野のイラストレーションですね。受け入れられない・・・と言う方も多くおられるでしょうが、このスタイルも新しくて個性むき出しで、いい作品だと思います。
大変安定した作品です。一瞬驚く画面ですが、よく見ると、人物のポーズや四角い画面に対する画面構成は、大変古典的で単純なのです。その安定した画面に、身体の色を黒く変えたり、それぞれのパーツを大胆に変形したり、色を変えたり。その結果、作家の狙いがストレートに表現されています。
PCのグラフィックソフトで制作しているため着色や、異物の書き込みは細部まで自然に仕上がり、写真との合成もリアルです。このソフトは多くの人が使っているおなじみのモノ。ただ、このぐらい個性的な表現をしている人は珍しいですね。
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