青インクの細い線を重ね、オリジナル豊かな作品を完成させる
| 2019年06月22日 09:51 | 吉村正臣 |
<パリで見つけたイラストレーション>
Kevin Lucbert ケヴィン・リュクベール(フランス)
1985年生まれのフランスのアーティストです。2008年パリ国立装飾美術学校を卒業し、パリとベルリンで創作活動をしています。青インクだけで描かれたシュールな風イラストレーションシリーズが、彼の代表作。ニューヨークタイムズをはじめ、テレラマやレゼコーなどフランスの雑誌、スターバックスやBICなどの広告に採用されています。パリ国立装飾美術学校卒業生3名のアーティスト集団Ensadersの一員として、ルーヴル美術館、ルイ・ヴィトン財団、ポンピドゥーセンターでのワークショップやインスタレーションを行い、その活動はしばしばメディアに取り上げられています。
青の細い線、BICボールペンでしょうか、粗密に重ねて、美しいトーンを描き出しています。紙面の白が、一層白く鮮やかに見え、爽やかな絵となっています。この青の表現で、彼独自の世界を作り出し、認められたのです。デッサン力もしっかりしていて、特にパース画をベースにした作品が優れています。ユーモアある題材、ミステリアスなシュールな作品もこの作家の特徴です。自分の表現方法を見つけるのも大切ですね。中には、カラーインクを使った楽しい作品もあります。
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