東洋的で、憂いがある顔が印象的。プラダ、ケンゾーもお気に入り

｜ 2013年11月02日 07:42 ｜ 吉村正臣 ｜

Pierre Mornet　 ピエール・モルネ（フランス）

2014年　春夏レディスファッションショーをかざる壁画を、ピエール・モルネが起用され、大変話題となっています。

プラダのサイトをご覧ください：http://www.prada.com/ja/heart-of-multitude/interview?artist=pierre

Choses qui font peur
ぞっとするもの

フランス語

装丁に工夫があり、とてもユニークな本です。主人公は少女なのですが、少女が怖がるようなお話が書かれていて、文字の次ページを開くと、物語からイメージした絵がでてきます。その絵がすごくいい、が、少し恐いのです（まあ、心配させるお話ですからね）。大変、絵が上手です。きちんとアカデミックな絵の勉強をした人と思います。デッサンにしても、色の塗り方にしても、自己流ではありません。赤い色が、あたたかい体温を感じさせますが、同時に不安ももたらせます。この作家は、ひとつの色で、深い物語が語れる才能を持っています。この東洋的な画風、なにから影響を受けたのでしょうか、神秘的魅力があります。イラストレーションというより、ファインアートでしょうね。
ピエール・モルネは、パリ在住。作品制作もパリで行っています。2009年、リール・オペラ座のポスターに。またKENZOの香水パッケージにも使われました。

すみません、せっかくですが売り切れました。