パリで見つけたイラストレーションー魅力の作り方に優れています
| 2019年10月18日 22:07 | 吉村正臣 |
Malika Favre マリカ・ファブル(フランス)
1982年生まれ、パリ郊外出身のアーティストです。パリ国立応用芸術工芸高等学院(ENSAAMA)卒業後、英国のUCA芸術大学に留学します。卒業後はロンドンに住み、広告制作会社のアートディレクターとして活躍します。その後、イラストレーターとなり、洗練されたグラフィックとポップアートが共存する独自のスタイルで、雑誌Vogue、Vanity Fair、The New Yorkerに作品を提供。2017年モントルー・ジャズ・フェスティバルの公式ビジュアル制作を行います。なかでも雑誌The New Yorkerの表紙を飾った« Operating Theatre »と題されたイラストは、手術に臨む女性の外科医を描き、男性の職業と見なされた仕事に就く女性を見事に表現したとして、SNSで多くの賛同を得ました。
オシャレなイラストですね。広告制作会のアートディレクター出身らしく、魅力の作り方に優れています。見る人をうっとりさせるように描けるとよく知っているのです。シンプルで爽快なシルエットは、キレイで流れるような曲線です。フォルムに対応し、色彩も単純化されています。色彩に透明感があります。Photoshopでしょうか、CGで描かれた特性でしょう、色彩の濁りのないことが特徴です。そしてキラリとした視覚的特徴を作っています。このコントラストが作品の特徴となっています。
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