パリで見つけたイラストレーター…マリー・ジャコティ
| 2020年01月27日 21:32 | 吉村正臣 |
Marie Jacotey マリー・ジャコティ(フランス)
パリ出身(1988年生まれ)のイラストレーター、現代美術作家です。パリ国立装飾美術学院卒業後、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学びました。パリ郊外の街モンルージュでの現代アート展に出展し、その後の個展へとつながります。幼い頃からバンド・デシネが好きで、作風にはその影響が見られます。最近は、デイヴィッド・ホックニーの作品からインスピレーションを受けているとか。ブログTumblr(タンブラー)上で作品を継続的に発表するほか、ニューヨークやロンドンでの個展を開催しています。
バンド・デシネとはフランスやベルギーなどを中心とした地域のマンガのことで、イラスト・ユーロの記事中でもたびたび登場します。このジャンルの作家が、イラストレーションを描く人が続々出てきています。
この作家の、例えば、文字が画面上に多用されています。日本の吹き出しのようにはなっていませんが。文字は、絵の一部として描かれるとともに、意味性を持っています。また、人物の描き方、風景の描き方が、いわゆる立体感のある描き方ではありません、影の付け方、洋服のボリューム感など平面的です。
画材は、主にオイルパステルでしょうか、水彩絵の具で上塗りをしているところもあるかもしれません。印刷の仕組みもよく知っていて、その効果をうまく使っている節もありそうです。手作業、体の力が良い作品を生んでいます。
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