パリで見つけたイラストレーション:ビクトリア・セマイキーナ
| 2020年03月22日 21:39 | 吉村正臣 |
Victoria Semykina ビクトリア・セマイキーナ(ロシア)
モスクワ出身(1980年生まれ)。ロシア美術アカデミー(現サンクトペテルブルク美術大学)で6年間絵画を学び、2004年優秀な成績で卒業しました。その後、イタリア・ボローニャ美術アカデミーで学び、イラストレーターとして活動を開始。
ロシアの伝統的な絵画のテクニックと船や旅への関心が融合し、物語の世界を作っています。雑誌ニューヨーカー、GQ、フォーブスやスターバックスなどにイラスト作品を提供しています。
2017年にイタリア北部クレモナ市のTapirulan(タピルラン)イラストレーションコンテストで最優秀賞を受賞。イギリスのAOI(ワードイラストレーションアワード)に3年連続で選ばれました(2015、2016、2017)。
モスクワに住んでいたとき、彼女の家は工業地区にあり、工場の灰色と、9か月にも及ぶ長い冬が、彼女に大きな影響を与えています。それは、絵の中にも現れています、重厚な壁、深く塗られた空。
しかし、反発するように、明るく、弾むような筆致の絵も多くあります。鉛筆、筆、パステルの素描画は美しい。そして、水彩画、グアッシュ、インク、コラージュ、そして時にはデジタルを使い描いた作品もさっぱりして、あかぬけしています。
各地を旅し、明るい太陽と、海、その日当たりの良い香り豊かな雰囲気が、強い情熱を生み出したようです。「現代版の民話を思い起こさせる。」と表現した人もいます。
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