パリで見つけたイラストレーション: マリオン・ファヨル
| 2020年09月24日 20:10 | 吉村正臣 |
Marion Fayolle マリオン・ファヨル(フランス)
フランスの南部・アルデッシュ県出身(1988年生まれ)のイラストレーターです。著名なイラストレーターを数多く輩出するストラスブール装飾美術学校(現校名La HEAR)在学中、のちにバンド・デシネの世界で活躍するシモン・ルーサンとマティアス・マラングレに出会い、3人でイラストレーションとコミックの雑誌を創刊します。2018年コマ割りがなく、テキストもほとんどないコミック作品<L’homme en pièces>で、アングレーム国際漫画祭審査員特別賞を受賞し、一躍有名になります。コミックの枠に収まらないタブローのような作品が魅力です。2014年には、有名ファッションブランドCotélacから、彼女のイラストを使った洋服のコレクションが発売されました。
細い線で描き、着色する方法で、バンド・デシネ(フランスのマンガ)作家らしい作品です。人間のさまざまの角度から描け、絵はとても上手です。爽やかな色彩で、おそらく、どの世代の人にも好かれるでしょう。この人のポイントは、大胆なシュール風の発想です。人々が意外な形に、また動作をします。驚くようなシーンをさりげなく描きます。作者の中に物語があり、それを絵にしたようです。ここには多く掲載しませんが,セクシュアルなマンガにもよい作品があります。何かの機会にご覧ください。
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