パリで見つけたイラストレーター:サラ・ファッリ
| 2021年11月22日 06:29 | 吉村正臣 |
Sara Falli サラ・ファッリ(イタリア)
フィレンツェで活動する画家、イラストレーターです。フィレンツェ国立芸術アカデミーで絵画、彫刻、舞台美術を学びました。在学中、イタリアの著名な映画監督アントニオ・カプアーノの短編映画制作に携わります。2006年と2007年テアトリオ文化協会主催のコンクールで、イラストレーション賞を受賞します。インクで描いた作品を中心に、近年はさまざまな技法を組み合わせた作品を制作しています。2009年フィレンツェの現代美術をリードするArtsenal spaceで個展を開催。絵画、写真、インスタレーション作品を展示しました。作品は、米国や日本の現代美術雑誌に取り上げられています。
インクにたっぷり水を含めて、水墨画のように、淡く、濃く、デッサンのように手早く描いています。透明感のある作品です。まるで水中に漂っているような、重量感のない絵で、不思議な空間を感じさせます。それは、淡い色調からだろうし、女性の髪の1本1本が風に吹かれているように描かれているからでしょう。また、草や葉が細かく生き生きと表現されています。的確な筆の流れから現れてきた人と自然の小作品でしょう。デッサン力のある作家です
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