パリで見つけたイラストレータ:ピエール・サンチュリエ
| 2022年05月14日 05:34 | 吉村正臣 |
Pierre Seinturier ピエール・サンチュリエ(フランス)
1988年生まれ、パリ在住。2011年に国立装飾美術学校を卒業し、その2年後に開催されたサロン・ド・モンルージュで絵画とドローイングが注目され、審査員賞を受賞ました。インスタレーションやビデオ、CG、写真などが流行する中、あえてドローイングを選択した作家です。
その後、パレ・ド・トーキョーのプログラムにより、リヨン装飾芸術美術館で展覧会を開催。さまざまな展覧会に招待され、コレクターばかりか、ジャーナリスト、美術評論家、キュレーターに注目されています。
キャンバスに描かれたパステル、インク、油絵…奇妙な薄明かりの中で、登場人物がブラックなドラマが演じられ、空想のアメリカの風景を思い起こさせます。
ある評論家は、アメリカ映画…特にデヴィッド・リンチ映画、犯罪小説、ニューヨーカーのイラスト、カウボーイのイメージなどを巧みにミックス。また文学、フランスの小説家モディアノの作品から、さらにはピーター・ドイグ、エドワード・ホッパー、デヴィッド・ホックニーといった絵画から影響を受けている…と言います。
たいへんドラマチックで、黒い木々のシルエット、強い光に照らされた水のきらめきなど「暗いロマン主義」を彷彿とさせます。
イラスト・ユーロの絵本ショップは:https://illust-euro.ocnk.net/