エープリル・フールのたのしい作り話・・・「四月の魚」
| 2014年03月28日 06:32 | 吉村正臣 |
Lionel Le Néouanic リオネル・ル・ネウアニック (フランス)
un poisson d’avril
四月の魚
フランス語 翻訳付き
この詩は、たいへん有名な、フランスの詩人、ボリス・ヴィアン(Boris Vian, 1920年〜1959年)です。『日々の泡』『北京の秋』など前衛的な作風の小説で知られます。ジャズ批評やアメリカ文学の紹介などの分野においても功績を残しました。
イラストを描いたリオネル・ル・ネウアニックは、フランス西部サン・ナゼールに生まれる。パリの美術学校エコール・エスティエンヌで学んだ。絵本作家としても活躍しています。
フランスでは、エイプリル・フールのことを「4月の魚(Poisson d’Avril)」といいます。
1564年国王シャルル9世がグレゴリオ暦を採用したことにより、一年のはじまりが4月1日から1月1日に変更されました。これに反発した人々が、4月1日を「嘘の新年」とし、馬鹿騒ぎをはじめました。さらに、4月になって暖かくなると、魚が簡単にたくさん釣れることから由来している、ともいわれています。その他、アジア説もあり、さまざまですが、どれが本当でしょうかね。
楽しい詩なので、一部を紹介します 翻訳:泉りき
「やあ、実はね、こんなことがあったんだよ」
魚くんが、ぼくに話しにやって来た。
魚くんが大事にしてたなわとびが、なくなったんだって。
とったのは馬くんだった。なわとびを首飾りみたいにつけて、上機嫌で行っちゃった。
タグボートがワルツを踊ってる運河に沿って、ずっと遠くに。
がっかりする魚くんに、ヘビくんが「ぼくがなわとびの代わりになってあげる」と言ってくれたそうだ。
魚くんはうれしくて、野原を横切り跳んでった。
あんまり高く跳んだので、空の上まで届いちゃった。
あんまり高く跳びすぎて、そのぶん、落ちるときは急降下。
まっさかさまに落ちてしまった。
恐れ入ります、売り切れました。
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