パリで見つけたイラストレーター:ネエル・ゼイテール
| 2020年06月04日 21:23 | 吉村正臣 |
Nayel Zeaiter ネエル・ゼイテール(フランス)
フランス出身(1988年生まれ)のイラストレーター、造形作家です。パリ国立装飾美術学校で学び、2012年ボローニャ絵本原画展に入選します。自ら出版社Comprendreを設立し、インスタレーションに近い大型作品と出版物に取り組んでいます。とりわけ、西洋絵画のジャンルのひとつで、歴史上の事件や神話・宗教に取材した絵画「歴史画」を、彼独自のタッチで描くことに注力しています。2015年パリ郊外・モンルージュでの現代美術展、パリ国立装飾美術学校出身の気鋭のアーティストによる展覧会「アパレイエ」(パレ・ド・トーキョー 2017年)などに出展するほか、2018年には歴史画の集大成として<Histoires de France en 100 planches illustrées>(100点の図版によるフランス史)を出版しました。
この本は「「フランスの歴史を再発見する革新的なステージングと本物のグラフィックの偉業!」として、大きな話題となりました。あまり知られていない歴史上の出来事を、1000を超えるスキット、ピクトグラム、マップ、ポートレートを作成し、ユーモアを帯びた説明やコメントをつけ、矢印にしたがって物語をたどる仕組みになっています。本ばかりでなく、大きなパネルやモニュメントにも採用されました。
モニュメント:https://youtu.be/PgWsacsSkLA
イラスト・ユーロの絵本ショップ:https://illust-euro.ocnk.net