パリで見つけたイラストレータ−:ヴィルジニエ・モルガン
| 2023年09月19日 05:00 | 吉村正臣 |
Virginie Morgand ヴィルジニエ・モルガン(フランス)
ヴィルジニエ・モルガンは、パリを拠点とするフリーランスのイラストレーター。アニメーションを学び、さらにアトリエ・デュポンでスクリーン印刷の方法を学び、リノカットも併用します。児童書や収集おもちゃなどからインスピレーションを得て、手描きの形と明るい色を使用して、生命力とエネルギーに満ちた鮮やかなイメージを作成します。ロンドン交通博物館、リヨン・オペラ座、シャンゼリゼ映画祭、パリのスローギャラリーの版画、また多くのブランドから仕事を依頼されている。最近のプロジェクトには、『The New Yorker』、『The Sunday Times』、『Little White Lies』などの出版物のエディトリアルイラストも手がけています。
配色を整理しバランスよく配置する才能に優れていますね。例えば、ベースを暖色系にするそこに描く事物を反対色で描く。それだけで構成すると、重苦しくなります。そこで、用紙の白いまま、もしくは白を使って、絵に空間を作り画面を軽くしています。
形の単純化は、スクリーンやリノカットといった版画の手法から来ているのでしょう。
構図としての立体感やパースがきちんとしているので、しっかりした絵にさせています。
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