ペローのシンデレラを、華麗でファンタジーに描かれています
| 2024年07月12日 10:00 | 吉村正臣 |
Francesca Dell’Orto フランチェスカ・デッロルト (イタリア)
Cendrillon
シンデレラ
フランス語:翻訳付
出版社:minedition
フランチェスカ・デッロルトは、1990年ミラノ近郊生まれ。ブレラ美術アカデミー(ミラノ)で舞台装置と衣装を学び、オペラ、劇場、映画、テキスタイルと衣装デザインでキャリアをスタートさせました。同時に、ミラノ大学で演劇芸術の歴史と哲学の修士課程を、2015年、サルメデ国際イラストレーション学校でいくつかのコースを受講し、イラストレーションに出会い、人生の新たな章を開きました。現在、古典童話を中心とした作品は、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、ラテンアメリカ、ブルガリア、ギリシャ、韓国、アラブ首長国連邦などで出版されています。
シンデレラは、シャルル・ペロー(1628 – 1703)の代表的な作品。世界中の子どもたちに愛され、音楽や映画などのテーマとなっています。
この作品では、父親の最初の結婚で生まれたシンデレラは、2番目の妻と2人の義姉に召使のように扱われる・・・とされています。
絵は、独特な画法で、魅力的です。オペラや演劇、そしてファッションを学んできたセンスや技術がいかんなく生きていると思わせます。とくに、歴史や古典に造詣が深く、イラストにそれが現れます。女性、そして貴族の衣裳、中世の服装をベースに、さらに華麗に描きます。建物も、歴史を感じさせながらモダン。たいへんドラマチックで、ファンタジーな作品です。
≪翻訳の一部≫ 翻訳:泉 りき
むかしむかし、ある貴族が二度目の結婚をしました。
妻になった女性は、見たこともないほど高慢な女性でした。
彼女には二人の娘がいましたが、どこをとっても母親にそっくりの傲慢だったのです。
一方、夫となる貴族には幼い娘がいましたが、その少女はこの上なく優しく親切でした。
すぐれた母親ゆずりだったのでしょう。
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