大きなおじいさんと、小さな孫との対比がユーモラス。
| 2013年04月13日 12:10 | 吉村正臣 |
Samuel Ribeyron サミュエル・リベイロン(フランス)
Le grand papa et sa toute petite fille
おじいさんと孫
フランス語
大きな身体のおじいさん、雲より背が高い。小さな小さな孫との対比が、とてもユーモラスです。また、ほのぼのとしています。おじいさんは同じぐらいの背丈の大きな木々や葉に囲まれ、小さな孫が見えなかったり、手元に持ち上げたり、やさしい表情が見事に表現されています。おじいさんや女の子と、木々らが溶けあうように描かれ、木々も主役のようにも見え、すてきな表現です。
鉛筆と水彩で描いた肉筆部分と、写真、印刷物か(?)をコンピュータで合成して制作したのではないかと思われます。ところどころの木に、リアルな写真、コラージュなどが組み合わされ強・弱の変化をつけて、古い絵にしていないところが、なかなか上手ですね。色合いは、落ち着いた白からブルーグレー、薄い茶色など、静かな取り合わせで、その点が特にこの絵を特徴づけています。