プチ・ギャラリーに訪問。扉を開けた瞬間、私は驚いた。 ライター:笹谷淳介
| 2012年11月27日 12:21 | 吉村正臣 |
壁はオレンジ色、たくさんの絵本が「みて、みて」と訴えかけてくる。
まるで、異空間に足を踏み入れたようだった。
15~16年前から広告などを作る上で、日本のイラストレーションとは異なる表現方法を探していた吉村正臣氏は、社員の1人がフランス語を学んでいることをきっかけに当時日本では使われていなかった、ヨーロッパのイラストレーションに目をつけた。
年2回のプレゼンテーションのため、一流のイラストレーターの作品集などを買い集めた。
この仕事をしていく中で、様々な人にヨーロッパのイラストレーターについて知ってもらおうと思い、スタートしたのがイラスト・ユーロだった。
イラスト・ユーロの作品全ては、主催者である氏の視点で選ばれている。何千点もある作品の中から訴えかけてくるものだけピックアップする。
いい絵であること。これが選ぶときの判定基準だ。
「きれいで上質な絵をみてほしい」と氏は言う。
きれいなものをたくさん見ることにより、美しいと思う基準がレベルアップする。
様々な人たちがレベルアップするためのスタートラインにイラスト・ユーロがあるんだと、私は思う。
今後は、より多くの人の手にとってもらい、ネット通販での販売なども視野にいれていくようだ。毎年、レベルアップするイラスト・ユーロに目が離せない。
取材 11月24日