赤は血の色なのか、もうこれは現代アートだ
| 2013年03月15日 15:48 | 吉村正臣 |
Michaël Matthys ミカエル・マティス(ベルギー)
LA VILLE ROUGE
赤い街
フランス語
彼が生まれたベルギー南部の街・シャルロワを歩き、地下鉄に乗り、目につく風景、工場、人々、壁の落書きをスケッチのように描写し1冊の文字のない画集にしました。ある紹介には、ビデオ動画を撮り、その中から選んだ映像を使っているとされています。確かに、カメラを回しながら風景を撮影、その流れのまま作品化し、レイアウトしています。読者には、彼の行動と意識が移行する順に、絵を見ていきます。マンガでもありません。文字が一切ないのですから。また、絵の具に牛の血を使っているとも紹介しています。現代アートの作家として注目され、パリのポンピドーセンターその他の美術館などで展覧会をしています。本人は、アカデミックな美術学校出身。リトグラフを学びました。「赤い街」と題された、この作品もリトグラフの手法で一種独特の表現となっています。ぜひ、実物を見ていただきたいです。