絵本から画家に転身。眠っていた才能が開花した。
| 2014年12月28日 21:00 | 吉村正臣 |
Nicoletta Ceccoli ニコレッタ・チェッコーリ(サンマリノ)
Beautiful Nightmares
美しい悪夢
2007年ごろから、彼女は旧作品との『決別』をしました。それまではシュールな絵ではなくパステルや絵の具を使った作品で、ボローニャ国際絵本原画展に常連として、高い評価を受けていました。 そして、スタイルを大きく変えて登場。2011年「Beautiful Nightmares(美しい悪夢)」が代表作でしょう。少女の夢の世界が描かれました。空想が奏でる自由詩のようです。 2004年に「女王様と白熊の王」を出しています。空想で描くシーンが強く出てきて、顔の描き方も現在の表現が現れ始めています。2005年に出版されたものは、さらにその傾向が強くなり、テーマも『おとぎ話』や『夢』となってきました。 で、作画方法も変わりました。この頃からコンピュータが使われ始め、現在はほぼ100%となっているのではないかと思います。 私は、今の作品も素晴らしいと思うし、独創的で、さすがにコッレッタと、拍手したい。が、過去の作品も、すぐれていたと思っています。「子供の絵本はもう書かない」と直接聞いたので、今まで紹介することをためらっていましたが、過去のすぐれたものも、現在の秀作もすべてニコッレタだと思うので、ここにほんの1部を紹介することにします。 イタリア・ウルビーノの州立美術学校(映像アニメーション学科)を卒業。イタリアの有名出版社から多数の絵本を出版。ブラチスラバ世界絵本原画展、ボローニャ国際絵本原画展入選。2001年イタリアのアンデルセン賞で、最優秀イラストレーターに選ばれる。02年米国コミュニケーション・アーツ優秀賞、06年に同銀賞を受賞。
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