楽しい顔、物思いに耽る顔、表情が上手に描かれる
| 2014年09月29日 10:11 | 吉村正臣 |
Joanna Concejo ジョアナ・コンスジョ(フランス)
entrez !
いっしょに行こうよ!
フランス語 翻訳付
作者のジョアナ・コンスジョは、ポーランド出身。ポズナンの美術学校を卒業後、パリへ移住。イラストレーターとしてボローニャ国際絵本原画展、パリ絵本市(モントルイユ絵本展)などに入選。2008年初めての絵本がヒットし、イタリア、スペインなどでも出版されました。
文章のリフレインが作る軽快なリズムと、シンプルなストーリーが楽しい絵本です。男の子が、ページごとに、愛、笑顔、未来、そして周囲の人々や世間を、少しずつ理解し、自分の居場所を見つけるお話です。
鉛筆、色鉛筆かパステル鉛筆(クレヨン)で描いているようです。やや厚手の色紙にしっかりしたデッサン力で鉛筆を走らせています。ていねいに、慎重に描く部分、そしてスケッチのように素早く瞬間の動作をとらえて描く部分が場面場面で入れ替わり、本全体に、リズムを感じさせます。まじめに絵と取り組む姿勢と、若々しさが伝わって来ます。楽しい顔、物思いに耽る顔、顔の表情が上手に描かれています。内容とあいまった好作品。
<翻訳の一部> 翻訳:泉 りき
ぼくのパパ。
ぼくのママ。
ぼく。
あれ、忘れちゃった。
もう一度。
ぼくのパパ、ぼくのママ。
そしてぼく。
三人の中にあるんだけど、
ないのは、何?
風?おひさま?
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