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人気イラストレーターが描く「不思議の国のアリス」

| 2016年01月12日 16:05 | 吉村正臣 |

Éric Puybaret  エリック・ピュイバレ (フランス)

ALICE AU PAYS DES MERVEILLES: Dans le terrier du lapin blanc
不思議の国のアリス

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フランス語 翻訳付

出版社:De La Martiniére Jeunesse

フランスの絵本作家で、パリ在住。フランス国立高等装飾美術学校で学んだ後、イラストの世界に入ります。1999年ボローニャ国際絵本原画展に入選。日本では2004年「月と少年」が出版されました。人気イラストレーターのピュイバレが、やさしい色合いで描く「不思議の国のアリス」です。冒険の入口は、白ウサギの穴。さまざまなできごとに出会いますが、勇気と仲間の助けを得て、アリスは走ります。

ピュイバレ独特のファンタスティックな絵です。淡く、透明感のある色彩はステンドグラスをとおして映される光のよう。その光の中に浮かぶアリスと動物たちの姿が不思議の世界に導きます。動物たちの擬人化がみごと、人とまるで同じ種族のように、まるで同じ心を持つように表現されています。また、空や水辺は作者の最も特徴が発揮されているところ、この作品も美しいシーンとなっています。

エアーブラシで描いたように、なめらかな画面です。わずかに、筆跡のような部分があるように見えます。非常に細やかで、きれいです。シュールレアリズムのジャンルに入るのでしょうね。

≪翻訳の一部≫   翻訳:泉 りき

いつものような午後、アリスが水辺にすわっていると
白ウサギが、目の前を走りすぎました。
よく見かけるウサギです。
ピンク色の目に、赤い上着
大きな懐中時計を持っています。
「やばい、遅れるー」
時計を見て叫びます。
すると突然「それっ!」
と穴に駆け込みました。

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