約20年前の1996年、ボローニャ国際原画展の入選した作家。今・・・
| 2017年11月23日 12:39 | 吉村正臣 |
Sophie Dutertre ソフィ・デュテルトル(フランス)
約20年前の1996年、ボローニャ国際見本市の併設コンクールに入選した作家のその後の作品を見てもらいましょう。
1965年、パリ生まれ。現在フランスのポロニックに住み、制作活動にいそしんでいます。好きな木版画をはじめてから、パリ国立装飾美術学校でビデオ学びました。ベテランになってからも、イラストレーションの学校で学んでいます。
90年代の中ごろ、プレスイラストレーターとして活躍、ル・モンド、リベラシオン、ボ・ザール、ニューヨーク・タイムなどに描いています。また雑誌に作品を提供。彼女の版画は、イッセイ・ミヤケの「秋冬コレクション2011/2002」に採用されました。
彼女は、しばしば社会的な問題やルポルタージュなどからテーマをえている。とくに社会が緊張するたびに、真実を懸命に探し表現している最近は、パリのポケット劇場のステージ上の人形の製造とアニメーションにも参加しています
彼女のイラストレーションのベースは、木版画の多色刷で表現されています。自由な手描きでないぎこちなさが、ヒューマンなあたたかさをもたらしています。時に網点のあるスクリーンが使われ、なつかしい絵となっています。
描くテーマの中には、権力者に対する抵抗を呼びかけるものもあり、社会派の顔も持つイラストレーターのように見えます。
<1996年、ボローニャ入選作>
<その後の作品>
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