今フランスの人気作家!ICHINORIの文字のない絵本。
| 2018年12月29日 00:30 | 吉村正臣 |
ICINORI イチノリ (フランス)
Et puis
次に何をしようか?
フランス語
文字のない絵本
出版社:Albin Michel Jeuness
Icinori(イチノリ)は、ラファエル・ウルヴィエとマユミ・オテロによるアーティスト・ユニットです。二人は2011年ストラスブール装飾美術学校を卒業し、Icinoriを結成。大衆的な版画技術「民衆版画」と現代美術をミックスした独自の世界を展開しています。パリの現代アートを取り扱う画廊での展覧会、出版、新聞・雑誌メディアのほか、ヨーロッパ、米国の有名美術学校に講師として招聘されるなど、さまざまな分野で注目を集めています。ユニット活動のほか、ソロでも活動しています。日本の昔話「一寸法師(いっすんぼうし)」を斬新な解釈で作品化した絵本は、2014年ボローニャ・ラガッツィ優秀賞(フィクションの部)を受賞しました。ユニットによる久しぶりの絵本出版となります。
12枚の絵で構成された文字のない絵本。擬人化されたペンチやナットなど5人の工具キャラクターが、森の住人たちとともに、森林を切り開いて、鉄道を通し、駅を作り、汽車に乗る・・・というお話。各ページ見開きが1か月の絵になっていて、9月から始まります。
深い森に・・・
9月:人間の姿をしたキャラクターが森に登場。
10〜11月:冬を迎え、キャラクターが木々から葉を落とし、丘を平地にしていきます。森の生き物は驚きます。
12〜3月:平地が広がり、雪が積もり、冬の暮らしの中、工事は進みます。
4月:鉄道が敷かれます。
5〜6月:駅舎の建設が始まりました。人々や動物たちは春を楽しんでいるよう。
7月:立派な駅舎が完成。みんな大喜びです。
8月:ついに汽車が走り、知らないところへと連れていってくれそうな予感がします。
工具のキャラクターが鉄道を作るという本流のほかに、各ページを通じて、小さな黒いシルエットの笠をかぶった人物数人が登場、キノコと出版社は言っています。また、水着の女性、カメに乗った男(小説家とのこと)、白いイヌなどが工事に関係なく脇役を演じます。
不思議な人々(擬人も含め)が画面上を行き交い、明るく今風なシュールな世界を作っています。
山や地面を、舞台の書き割りを、剥がすかのように、取り除く様も面白い。季節の変わり、工事の進展がみごとに表現されています。
ICHINORIのユーモアあふれる世界を旅してください。巻末で、すべての登場キャラクターや動物たちが一覧できます。
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この絵本の取り寄せは:https://illust-euro.ocnk.net/product/444