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パリで見つけたイラストレータ:メイサローン・ファラジ

| 2022年06月20日 09:08 | 吉村正臣 |

Maysaloun Faraj メイサローン・ファラジ (イラク:ロンドン在住)

ロサンゼルスで生まれ、アメリカに住んだ後、イラクのバグダッド(1970年代、建築学の理学士号を取得)で勉強。1982年にロンドンに移住。パリで断続的に過ごしたことが、画家や彫刻家としての作品制作に寄与しています。建築的規律に裏付けられた美学の中に、東洋と西洋、古代と現代をつなぐ思想を持ちました。
「アーティストとして、女性として、ムスリムとして、祖国の外で暮らすイラク人としての挑戦」として、アートがあると言います。

新型コロナウイルスで街の封鎖となり家に閉じこもっていたため、紙にアクリルペンを使って「家」シリーズを始めました。紙にアクリルペンから、キャンバスに油絵に、多くの「試行錯誤」を重ねました。「バグダッド大学で建築を学んでいた頃、「フリーハンド」と「静物画」が訓練の一部でした。しばしば教室の枠を超え、チグリス川岸や古都の狭い路地に立ち並ぶ伝統的な家屋を描くことを探求したものです」。
文明の発祥地であるバグダッドの中心にある黄金都市のかつての私の家での貴重な時間を思い出し、描いていた」と述べています。パリのギャラリーで個展を開き、この「家」シリーズが展示される予定です。

キュレーターとして、イラクの現代美術を紹介する初の国際展示会や、イラクと中東の芸術を促進するためのアヤ・ギャラリーを共同設立。英国初の「アラブ芸術文化賞」の審査員を務めるなど、中東と西洋を結ぶ架け橋となっています。

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