楽しいポップアップのある仕掛け絵本です。
| 2024年05月03日 05:30 | 吉村正臣 |
Laurent Moreau ローラン・モロー (フランス)
À quoi penses-tu ?
何を考えてたの?-フラップ付きしかけ絵本-
フランス語 翻訳付
出版社:helium
ローラン・モロー(1982-)は、フランスのイラストレーターです。人気作家を多数輩出するストラスブール装飾美術学校を卒業し、新聞や雑誌の挿絵、ポスター、舞台美術を手がけます。2010年頃から絵本の制作を開始。今回のÀ quoi penses-tu ? (2011)、Ma Famille Sauvage (2013)で注目を集めます。ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催された展示会 “Talking Pictures” で jouer dehors(2018)が特別賞とユニセフの児童文学賞を受賞します。好みの画材はガッシュだそうです。
街を歩く人は、何を考えているのか?何か秘密はあるの?のぞいてみたい。のぞいてみると、恋の妄想、嫉妬、食欲、夢などにあふれていました。すました顔の向こう、フラップを立ち上げると、人々の頭の中には、さまざまな思いがあふれている。
さまざまな人の顔のアップが単純な描き方で表現され、短い問いかけで、仕掛けを開くと、同じ顔が表情を変えて描かれる…シンプルな絵ですが、表情が豊か、色彩もきれい。子供達にも親しめる、絵とストーリーで、話し合いながらページをめくっていくための絵本です。
<翻訳の一部> 翻訳:泉りき
マキシムは冒険の世界を夢見ている。
アンナエルは甘いものが食べたい。
ロザリーはアントワーヌとの恋を妄想する。
マチューは幸せに浸る。
マリーはとんでもなく嫉妬する。
ときどきは、エレーヌだってひとりの時間が必要。
エリックはちょっとしたメロディを思いつく。
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