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ミツバチ、蝶、昆虫は花から花へと受粉のドラマを演じます

| 2024年08月12日 20:00 | 吉村正臣 |

Anne Crausaz アンヌ・クロザス(スイス)

de fleurs en fleurs
花から花へ

フランス語:翻訳付
出版社:edition MeMo
スイス出身のイラストレーター。ヴォー州立ローザンヌ美術学校で、グラフィックデザインを学び、その後イラストレーションの世界に入ります。1999年スイス連邦文化省のイラストレーター奨学金を獲得し、ポーランドの古都クラクフで創作活動を行います。現地の美術学校で、空間と線の描写を学びました。2007年初めての作品をフランスの出版社Editions MeMoに送り、 絵本Raymond rêve 出版されるとたちまち人気となり、フランスの絵本賞ソルシエール賞を受賞。第2作目のJ’ai grandi iciは2009年« La Science se livre »賞を受賞。手書きとデザインソフト・イラストレーターのベジェ曲線を組み合わせ、植物や動物をあたたかい視点で描いています。
この絵本は、裏表紙に説明されています。
『繁殖のために、私たち植物には秘密兵器を持っています。それは花です。
知らず知らずのうちに花粉を他の植物に運んでくれる昆虫を引き寄せるために、私たちは手段を選びません。花から花へ、植物が生き残るために使う15の驚くべき戦略を発見しましょう。』
花粉が雄しべから雌しべに移動し受粉しますが、自家受粉と他家受粉の2つの方法があります。このシーンを、美しく楽しく話されています。
絵は、PCアプリ「イラストレーター」をいかんなく使って描かれています。まず、線がきれいです。色彩に濁りなく美しいグラデーションです。花びらや蕾、葉の微妙な曲線が、よく観察されて、リアルに描かれています。葉先のわずかなカーブと色の変化が、この植物が、まさに生きていると感じさせます。すみずみまで、神経の行き届いた絵です。この微妙な配慮が、この作家の特徴です。
アプリ「イラストレーター」での作画にはよいお手本となるでしょう。
≪翻訳の一部≫  翻訳:南乃:まあ
アジサイ
夏の始まり、あたり一面、花盛りです。
私の周りでは、ざわめきが絶え間なく続いています。
一匹の蜂が、私の周辺の花に舞い降りました。
しかし、蜂は蜜を集めようとしません。
体にはすでに花粉で覆われています、おそらく 仲間の花のものでしょう。
真ん中の花までたどりついてくれることを祈ろう…。
おお!入り込んできて、蜜を発見しました!

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