文字のない絵本。人が眠る夜、動物たちが遊園地で。

｜ 2025年01月22日 05:00 ｜ 吉村正臣 ｜

Mariachiara Di Giorgio  マリアキアラ・ディ・ジョルジョ（イタリア）

LA NUIT DE LA FETE FORAINE
夜の移動遊園地

文字のない絵本
出版社：Les fourmis rouges

マリアキアラ・ディ・ジョルジョは1983年、ローマ生まれ。イタリアのアーティスト、デザイナー、イラストレーター。ローマの ヨーロッパ・デザイン学院でイラストを学び、その後パリの 国立高等装飾美術学校で勉強を続けました。学生中から映画や広告の絵コンテやコンセプトデザイナーとしても働き始めました。ボローニャ国際絵本原画展 （‘15 年・ ‘16 年)、‘22 年にはイタリアの最優秀イラストレーターに贈られるアンデルセン賞。多数の国際賞を受賞。

光の表現が美しい遊園地と、そこで楽しむ動物たちを描いた文字のない絵本です。
想像をふくらませて、物語を作ってください。マンガのようにコマ割りのページもあり、ストーリーを追う手助けもしてくれます。
どんな読み方をしてもいいのです。できれば、思いつきをノートに書いていくと、オリジナルの物語ができそうです。

この『夜の移動遊園地』のストーリーは、ギデオン・ステラーが創作しました。ニューヨークタイムズのベストセラー作家で児童書の作家でもあります。

≪物語を紹介しましょう≫
遊園地が終わり、あたりがすっかりと暗くなりました。
暗闇のなかで光っていた目、森の動物たちが、ゆっくりと動き出しました。
まずはアライグマ。金網をくぐり抜け、えいやっ！と電源をオン！
素敵な遊園地が輝き出しました！動物たちが、駆け足で遊園地に飛びこんできました。ウサギも、シカも、キツネも、リスも、大きなクマだって、まぶしい光に照らされます。

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