ヨーロッパの一流イラストレータ イタリア、フランス、ベルギー、ドイツで活躍中のアーティストを紹介
   
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このような物語に出会えると、読書の楽しさが増します

| 2025年04月16日 05:00 | 吉村正臣 |

Monica Barengo モニカ・バレンゴ (イタリア)

Un jour, sans raison
ある日、理由もなく

フランス語:翻訳付
出版社:Passepartout

イラストを描いたモニカ・バレンゴは、イタリア・トリノ出身、1990年生まれ。イラストレーターのマウリツィオ・A・C・クゥアレーロに師事し、ヨーロッパ・デザイン学院トリノ校を卒業。2012年と2013年、ボローニャ絵本原画展に入選しました。2013年イタリアイラストレーター協会の新人賞を受賞。さらに、多くの受賞。2022年には「ニューヨーク・タイムズ/ニューヨーク公共図書館最優秀イラスト児童書賞2022」を受賞、国際的に活躍しています。

文章は、ダヴィデ・カリ(1972年生まれ)は、スイス生まれのイタリア人作家で、主に子供や若者向けの絵本やグラフィックノベルを執筆しています。イタリア在住。宮沢太郎や大根というペンネームでも執筆しています。

時々、説明するのが難しい信じられないようなことが私たちに起こります。
I さんにとって、今朝起こったこの予期せぬ出来事は、本当に頭の痛い問題です。一夜にして、何の前触れもなく、彼の背中に2枚の小さな羽が生えてきました。心配になった彼は答えを見つけようと、周りで出会う人々に質問します。残念ながら、安心できる答えは見つかりません。・・・さあ、困った!・・・

文体が軽やかで、まるで童話のようなリズムがあるのも魅力的。登場人物たちが次々と「翼」に対する意見を述べる様子がユーモラスで、それぞれの視点の違いが面白い。短いセンテンスを並べることで、テンポよく読め、物語全体に軽やかな雰囲気があり、「ワクワク感」があります。

厚手のボール紙でしょうか?繊維の材質が残った用紙に、ペンで描き、全体が茶褐色、そこに淡い色が入ります。人物の豊かな表情、ゆったりした体、優しい表情、非常に力がある絵です。イラスト・ユーロでは何度も推薦している作家です。

≪翻訳の一部≫  翻訳:泉 りき

ある晴れた朝、突然、何の理由もなく、Iさんの背中に翼が生えた。
医者はそんなものは見たことがないと言い、何も処方しなかった。シロップさえも。

母親は、家族の中で翼を持った人は一人もいないと言っていた。
もしかしたら、遠い親戚が子供の頃にあったかもしれないが。

近所の人は、おそらく汚染のせいだと言った。

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